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【書評】色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上 春樹

 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 

 

概要

村上春樹さんの作品。前作の『1Q84 BOOK3』以来、3年ぶりの長編小説だったので発売前から話題になりました。

 

おすすめポイント

村上春樹さんの作品には難解なものもあると聞いていたですが、これは読みやすいなぁと思いました。小難しいことが書かれている部分もありますが、「色彩をもたないこと」について悩むつくるの気持ちは共感できるものです。

 

感想

読みやすい作品だったのですが、まったくわからないことも残ったままになってしまいました。僕がきちんと読めていないだけかもしれないですけど。特に、灰田に関することは明かされないことが多かったですね。彼の存在は何を意味しているんでしょう。

人間をすごい深くまで見つめると、こういう文体でこういう物語が書けるのでしょうか。確かに他の作家さんとはちょっと別格なのかもなぁと思いましたが、じゃあどこがすごいのかと言われたら上手く返せないです。読んでいて、他の作家さんとは違うなんとも言えない何かを感じます。

最後のページのつくるの言葉がすごく好きです。いったんは死の淵まで追いやられていたのに、こんな素敵な思いを抱くまでになったのだと思うとうれしくなりますね。