【書評】なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか/嶋 浩一郎
概要
著者の嶋さんは本屋大賞を企画した方です。タイトルから内容は想像しやすいですが、本屋をいろいろな角度から眺めて書かれた本です。
おすすめポイント
とにかく、近くの本屋にふらっと行きたくなります。本屋っていいなって思うのではないでしょうか。また、いろんな形態の本屋を紹介していて、そういう変わった本屋にもいつか行ってみたいなぁと思います。
感想
筆者の主な主張として、本屋は言語化できていない欲求を発見できる場所、と書かれています。言われてみれば確かにそうかも、と感じました。この本を読む前とは違う意識を持って本屋に行けそうです。
僕は以前本屋でバイトをしていました。本屋バイトの仕事の1つに売り場の整頓があります。売り場の整頓をすると自分が普段行かないようなジャンルの棚もじっくり見るので、なかなか面白いのです。例えば、料理のレシピ本だったり、子育ての本だったり。そういう、自分が興味を持っていない分野のものが、いいアイデアを生む種になると筆者は書いていました。 今までとは違った目線で売り場を見ることができそうです。
書棚を文脈で作っているお店、というのも話題にあがっていました。しかしそのような店づくりをしている本屋が周りにないんですよね。残念です。行ってみたいなぁ。バイト先も棚はきっちり出版社別・著者別でまとまってしまっています。逆にそうじゃなきゃ僕みたいなバイトは本が探せないんですけどね。しょうがない部分だと思います。
新しい本屋の形の話も興味深いです。ビールを売っている本屋なんて、すてきですね。見に行ってみたい。