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【書評】座右の諭吉 才能より決断/齋藤 孝

 

座右の諭吉 才能より決断 (光文社新書)

座右の諭吉 才能より決断 (光文社新書)

 

 

概要

 福沢諭吉の生き方について、現代に通じるものを解説しています。

 

感想

 著者は福沢諭吉の性格を「カラリ」としていた、と書いています。いろいろなエピソードが紹介され、その「カラリ」とした生き方が伝わってきます。

 

・執着しすぎず、適度な距離感を持つ

・まずは大局を見極め、できることは素早く実行し、できないことは切り捨てる

・くよくよ悩み過ぎない。

などなど

 

 現代の成功者にいそうなタイプだと思いましたが、もちろん諭吉さんは現代の人ではありません。逆に言うと、今も昔もこういう考え方が大事だという証拠なのでしょうか。

 人によっては「こんな考え方じゃあ楽しくないわ!」と思ってしまうかもしれません。それほどサバサバした生き方を紹介しています。こういう考え方が成功を収める上で大事だということはある程度理解できますが、僕はここまで冷静には生きられないなぁと思ってしまいました。