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【書評】世界地図の下書き/朝井リョウ

 

世界地図の下書き

世界地図の下書き

 

 概要

 「何者」で第148回直木三十五賞受賞した朝井リョウさんの、直木賞受賞後1作目となる作品です。

おすすめポイント

 正直言って、この作品は読んでいて辛い部分の方が多かったです。家族のありがたみをすごく意識しました。当たり前だと思っていることが、当たり前ではない世界もある。自分はホントに恵まれているんだということを思い知らされます。

感想

 「何者」「桐島、部活やめるってよ」が心に残ったのでこちらも買ってみました。朝井さんは直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり僕の3つ上です。今までに読んだ2作品は生きてきた年代が近いこともあってか共感することが多かったです。

 そしてこちらの「世界地図の下書き」。登場人物の繊細な心の動きを描くのがホントに上手いなぁと改めて思いました。3作しか読んでいないのですが、3作とも中心になっているのは登場人物の心の動きだと僕は思います。極端なことを言えば、心の動きだけで物語が形作られていますよね。それがすごいことだなぁと思うわけです。

 ラストでは、どんな状況下でも希望を見出せるんだというメッセージを感じます。小学生の子供たちですらがんばっているのだから、自分もがんばらなきゃなって。力が湧いてきます。どんな選択をしたとしても道は続いてく。逃げてもいいけど後悔はしないような選択をしよう。そんなことを思いました。

 

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