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【北と南と】岳飛伝 七 懸軍の章/北方 謙三

岳飛伝 七 懸軍の章

岳飛伝 七 懸軍の章

 

概要

  水滸伝、楊令伝に続く北方謙三さんの「北方水滸伝」第3部。その7巻です。

感想

 前巻で情勢が大きく動いたので続きを楽しみにしていました。いったいどうなるのだろう、と。しかし今回は静かな巻でした。何も起きていないんじゃないかと思ってしまうぐらいです。話の緩急をつけるってやつなのでしょうか。

 今後の流れはうっすらと示すエピソードが多いなと思いました。特に、南へ行った岳飛がどの様に表舞台に戻ってくるのかがうっすらと見えました。地理的な配置が、北から金、梁山泊南宋、そして岳飛となっているわけですね。利害の一致した金と南宋が同盟を結ぶならば、カギとなるのは南の岳飛。なるほど。呉用の頭脳には恐れ入ります。

 ようやく梁山泊の戦が始まりそうですね。これがほんとの最終決戦なのでしょうか。史実を全く知らないので続きが予測できません。

 

 以下、話を忘れないためのめメモ。

  • 隠されていた青蓮寺の銀山から銀が運び出され3つの村へ。1つはサイケン、チンレイカのいる村で、サイヒョウが居座ることになる。
  • 岳飛のもとへ昔の仲間が集まってきて、軍として再出発。
  • 西遼に屈しなかった部族をかんせいが説得にあたる。ドリオという族長はコエンリョウのもとで指揮を学ぶ。
  • シンヨウの村では10万人規模の街の建設が開始。ぎおうが設計。
  • せんがいとしゅかが結婚。
  • コウリョウが梁山泊の物流の入り口出口の一部を担うことになる。

 

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