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ネットワーク的読書 理系大学院生がおすすめの本を紹介します

本と本の意外な「つながり」ってありますよね

【最後まで読める会計の本】なぜ、あの会社は儲かるのか?/山田 英夫、山根 節 他

なぜ、あの会社は儲かるのか?

なぜ、あの会社は儲かるのか?

 
なぜ、あの会社は儲かるのか?(日経ビジネス人文庫)

なぜ、あの会社は儲かるのか?(日経ビジネス人文庫)

 

概要

 企業の会計を学べる本です。著者は会計と経営戦略の専門家だそうです。経営戦略がどのように「儲け」に結びついているかを、会計の観点から解き明かしています。

おすすめポイント

 企業会計に関する本は、どうしても「勉強」という面が強くなりがちな印象があります。しかしこの本は、「最後まで読める会計の本」という触れ込み通り、最後まで飽きずに読めました。先が気になってしまう面白さがあったのです。

感想

 父の本棚にささっていたのを借りました。僕が読んだのは2006年に出版された方です(上の青い表紙)。今から10年弱も前の本ですが、とても面白かったです。2009年に文庫版が出版されたようです。そちらは少し内容が更新されているかもしれません。

 僕は企業会計のことはまったく知らない人間なので、いろいろな知識にざっと目を通すことができてよかったです。なぜ会計にはいろんな用語が使われているのだろうと疑問に感じていましたが、それぞれにきちんと役割があるのですね。

 消費者に近い目線で書かれているので、身近な例が多いのが有難いです。マイルやポイントカードのシステムがなぜ儲かるのか、というテーマが特に面白かったです。僕の長年の疑問だったのです。丁寧な解説が書かれていたので、しっかりと理解することができました。

 僕のような学生が、最初に読む会計の本としてすごくおすすめできる本です。企業がどのように動いているかを知っているか否かで、社会に出てからのものの見方が変わってくるのではないでしょうか。

 この手の本は、古くなってしまうとなかなか厳しいものがありますね。「この会社が好調なのはこのような戦略が用いられているからである。今後はきっとこうなっていくだろう」というような内容がときどき登場しますが、それは10年前に書かれた話。この10年の間に不祥事が発覚したり、予期せぬハプニングのせいで落ち目になってしまっている企業も・・・。