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ネットワーク的読書 理系大学院生がおすすめの本を紹介します

本と本の意外な「つながり」ってありますよね

【魅力あふれる主役達】マスカレード・ホテル/東野圭吾

 

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

 

概要

 刑事がホテルマンに扮するミステリー。最近、この作品の過去を描いた「マスカレード・イブ」が出版されました。東野圭吾さんの新たなシリーズものになるのかもしれません。

おすすめポイント

 東野さんお得意の、人間味のあるミステリーです。魅力的な登場人物たちを、ついつい応援したくなります。

感想

 今回は謎解きのスリルはどちらかといえば控えめでした。それよりも新田と山岸のコンビがすごく素敵でよかったです。衝突しつつも、徐々にお互いを認めていく様子は、見ていて応援したくなるものでした。

 そこに能勢が加わることで、さらに人間味のあるミステリーになっていると思います。魅力的な登場人物が毎回必ず出てくるのが、東野さんのすごいところですよね。

 人の心の機微を書くのが本当にお上手です。登場人物たちにすごく共感できます。例えば、新田刑事はプライドが高い人です。だから、捜査の輪の中に加えてもらえないとふてくされてしまう。そのイライラが、しっかり伝わってきて、共感できる。

 最後に山岸が狙われるというのは東野さんのパターンですよね。これはもう、バレてもいいや、ぐらいで書いているのではないでしょうか。新田がかっこ良く助けておしまい。理想の展開です。さすがです。

 この作品の、続きのお話も読んでみたいです。たぶんそれを希望しているファンは多いはずです。ただの惚気話じゃあ面白くないのですからね。書くとしたら、どのようなお話になるのでしょうか。