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ネットワーク的読書 理系大学院生がおすすめの本を紹介します

本と本の意外な「つながり」ってありますよね

【男女関係の特効薬】話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く/アラン・ピーズ

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

 

概要

 男と女の違いに「脳」という切り口で迫った本。日本で200万部、全世界で600万部、42カ国でNo.1を獲得したらしいです。

おすすめポイント

 「男と女は脳みそのレベルでまったく違う」。なんとなくイメージできることでしたが、ここまできちんと根拠が出てくるとは驚きでした。普段から不思議に思っていた男女の違いも、こんなに明快に説明できるんですね。恐れ入りました。

感想

 2015年に入って初めてのAランク()入りです。日本中の人がこの本を読めば、男と女の間のケンカの半分はなくなる・・・かもしれない。たくさんの人が読んでくれれば、快適に生きていけるだろうなあと思える一冊です。

 普段より少し長めです。

男女の根本的な違い

 いま、男女平等が叫ばれています。しかし、「男と女って根本的に違うものなのになぁ」というもやもや感を抱いたことはないでしょうか。いろいろな次元の話がごちゃまぜになっている気がするのです。そんな中、この本のスタンスは明確です。

『男女平等は政治や道徳の話、男女の本質的なちがいは科学の次元である。』

 科学の次元で、男と女には違いがある。これがこの本の主張です。人間の進化の過程で、男と女には違う役割が与えられており、それに合うように脳も異なる部分が発達してきた、と。いわゆる男脳、女脳ってやつですね。

 たとえばこの一節。

『国を問わず男が女に叫ぶ言葉に、「はっきり言ったらどうなんだ!」というものがある。女の話は遠回しで、望んでいることをまわりくどい言いかたで表現する。婉曲話法は女の専売特許だが、それにはちゃんと目的がある―攻撃や対立、不和を避けて、相手と親しくなり、関係を気づくことだ。巣を守る者として、調和を保つための大切な手法なのである。』

 母の話し方や彼女の話し方が遠まわしでイライラした経験、僕は幾度となくあります。しかし「それにはちゃんと目的がある」なんて言われてしまうと、しょうがないことなのかと思ってしまう自分もいるわけです。理由があるなら仕方がないのかもしれない。逆に、男について書かれた次の部分には唸ってしまいました。

『男には、女に与えたいという本能的な欲求がある。自分の努力が女に評価されてこそ、成功したと言えるのだ。だから女が幸せなら、男は満足する。女が幸せでないと、男は与えかたが充分ではないと思って挫折する。だから男はよく「彼女を幸せになんかできっこない」と同性の友人にこぼす。そして、自分の与えるもので満足してくれる女とのあいだに、新しい関係を求めるのだ。』

 言われてみれば、僕が彼女との関係を考えるときに、「彼女に何をしてあげられるか」という切り口で考えることが非常に多いです。女性もてっきりこのような考え方をしているのかと思っていましたが、どうやらそうではないのですね。非常に一人よがりな考え方だったようです。

では、どうするか

『男と女はもともとの作りがちがっている。この事実を認めようとせず、勝手な期待を相手に押しつけると、男女関係は暗礁にのりあげる。人間関係で降りかかるストレスのほとんどは、男と女はまったく同じで、同じような欲望を持ち、大事に思っていることも同じだというまちがった認識が原因になっている。』

 これが今後意識していかなければならない点かなと思います。つまり認識をあたらめる必要があるということです。

『男は力と達成とセックスを求め、女は関係と安定と愛を求める。この事実に腹を立てるのは、雨が降ったときに空をなじるようなものだ。雨は降るものだと認めてしまい、傘なりレインコートなりを用意すれば、天候も気にならないだろう。それと同じで、男と女ももともとちがうのだから、ぶつかったり摩擦が起きるのも当然だと覚悟すればいい。』

 この言葉は至言ですよね。雨が降ることに文句を言ってもしょうがないように、男女の違いに文句を言っても仕方がない。そこに違いがあるということをきちんと認識し、自分の考えていることが相手にも100%伝わるだなんて思ってはいけないのです。

 相手とは考え方が違う部分があるということを、お互いが意識して付き合って行けたなら、それはすごく素敵な関係になる気がします。周りの女性がみんなこの本を読んでいたらいいのになぁなんて思ってしまいます。みなさんもぜひ。

 

 

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