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【ストーリー形式で学ぶ】書評:はじめてのプロジェクトマネジメント/近藤哲生

はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫

はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫

 

概要

 ストーリー仕立てでプロジェクトマネジメントの基礎が学べる一冊です。

おすすめポイント

 さくっと気軽に読める一冊です。入門書を読む前に読んでおくと、とっつきやすくなりそうだなと思いました。

感想

 最近、プロジェクトマネージャーの仕事を徐々に任されるようになったので、改めて勉強しておこうと思い読みました。何冊かまとめて購入したうちの一冊です。

 ストーリー形式になっていて、プロジェクトがどのように進んでいくのか、フェーズごとにどのような危険性があるのかをわかりやすく示してくれています。ノウハウが身につくというよりかは、全体観を養うことができる内容でした。

 ページ数も多くなく、会話メインなのでさくっと読むことができます。勉強を始める前に読んでおくのにちょうどよい一冊だなと思いました。

 主人公の潮見君は、人の変化に気づける優秀なリーダーだなと思いました。プロジェクトマネジメントの方法論ではなく、メンバーにどのように働いてもらうかを重視している内容でした。一人ひとりのモチベーションは大事ですよね。若手の成長という観点もきちんと記載されていて好印象でした。自分も含め、自分がかかわるプロジェクトは若手が多いので。

 

 

 著者のプロジェクトに対する印象がすごく悪いのが面白かったです。無茶な納期、定まらない仕様、そしてバタバタと倒れていくメンバーたち…。業界にも寄るのだと思いますが、すべてのプロジェクトがこんなんだったら嫌ですね…。

 この本が出版されたのは14年も前のことですが、古さは感じなかったです。個別の具体論を追わず、本質的なことを抽出しているからなのかなと思いました。結局は、人と人がどのように働いていくかというところが原点なのかもですね。

 

 

僕のオススメの本はこちらにまとめています。

A. 誰にでもおすすめできる/是非読んで欲しい作品

B. 大多数の人が面白いと思うはず/この作家さんが好きなら絶対読むべき作品 

 

 

 

ストーリーで仕事を学ぶというとこの本を思い出します。

ytera22book.hatenablog.com