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【書評】海賊とよばれた男 /百田 尚樹

 

海賊とよばれた男 上

海賊とよばれた男 上

 

 

海賊とよばれた男 下

海賊とよばれた男 下

 

 

概要

 2013年の本屋大賞受賞作品です。作者は『永遠の0』の百田 尚樹さん。石油元売会社出光興産の創業者である出光佐三をモデルにしたお話です。ノンフィクションではないけどノンフィクションチックな作品です。

おすすめポイント

 主人公にすごく惹かれます。まさにサムライです。こんな日本人がいたのだと感動します。日本も捨てたものじゃないなと思います。

感想

 この作品はただの小説ではなく経営者の指南書ともなる、なんて論評をちらっと聞きました。それは間違いではないと思いますが、小手先の経営術なんて書いていないと思います。今の時代に主人公と同じことをするにはちょっと無理があるんです。

 そうではなくて、僕にとっては日本人の道徳観をこれでもかと叩き込んでくれる人生の指南書みたいなものだなと感じました。日本人としてどうあるべきか、どう生きるかを教えてくれる作品でした。

 『永遠の0』の宮部隊員が出てきます!って煽りがあって、どんなふうに出てくるのか楽しみにしていたんですが・・・。うーん。ヒットしてるからって、ちょっと強引だったかな。なんて思ったりもしました。

 

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