【辛辣な才能論】才能が目覚める男の生き方―人には必ず「急成長」する転機がある/里中李生
才能が目覚める男の生き方―人には必ず「急成長」する転機がある (知的生きかた文庫)
- 作者: 里中李生
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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概要
著者の里中李生さんは変わった経歴の持ち主。病気のため学生の間に入院などを経験。競馬ジャーナリストでもあり、最初に出した本は競馬の本だったそうです。その里中さんの哲学が書かれているのがこの本。経験から得られた独特の、過激な持論が展開されています。
おすすめポイント
想像以上に辛口なコメントのオンパレードでした。他の著作も数冊読んだことがあるのですが、他のよりも飛び抜けて辛口でした。
感想
突き抜けている内容だからこそ、とても面白く読めました。ページをめくる手が止まりません。次は一体どんなとんでもないことを言ってくれるんだろうか、という感じです。分厚くないので2,3時間で読み終えてしまうと思います。
「こんなこと書いていいのか」ってことがいろいろと書いてありました。ニートやデブや童貞には人権などないかのような書きっぷりをしていたりします。「匿名の誹謗中傷と戦う毎日」だと書かれていますが、これは冗談や誇張ではないのでしょう。だってこんなに過激なことを書いて、批判が来ないわけ無いですから。
「里中李生 2ch」で検索すると、たくさんヒットします。大抵は批判的なコメントなのですが、たまにファンの方がいたりして叩き合いが繰り広げられたりしています。話題にされるだけの影響力を持っているという証明になりますね。
読んでいる分には非常に面白いです。ちょっと真似したくなってしまいます。でも、こういう生き方を実践するのには相当な覚悟が必要でしょうね。生半可な覚悟で考え方をシフトすると、「友達をなくし望むものは手に入らず」みたいなひどい状況になってしまうような気がします。
繰り返し書かれていることとして、「価値のない人間は軽蔑すること」や「徹底的にナルシストになること」などが挙げられます。文脈の中で述べられるとけっこう納得できる理論です。しかし、中途半端にこういう考え方をするのは非常にまずいことになるだろうなと思います。
面白いとは思いましたが、僕は考え方のひとつとして参考にする程度にとどめておくことにします。僕みたいな男にはちょっと無理です。