【君はひとりぼっちじゃない】真夏の方程式/東野圭吾
概要
東野圭吾さんのガリレオシリーズの1つ。映画化もされました。
おすすめポイント
ドラマや映画の影響もあってか、ガリレオシリーズはあっと驚く派手なトリックを湯川が暴いていくというイメージがあります。しかし、このシリーズは人の内面に目を向けるのもすごく上手いです。トリックだけではない、という感じです。この作品はその傾向が特に強くて好きです。
感想
ガリレオシリーズは『容疑者xの献身』『聖女の救済』に続いて3作目です。このシリーズは話が続いていないので、どこから読んでも大丈夫なのが嬉しいですね。
科学のことにしか興味を示さないように見えて、意外としっかりと人のことを観察している。主人公の湯川はホントにいいキャラをしています。この作品ではトリックだけじゃなくて、他人の心にもしっかりと目を向けているのが新鮮です。
最後の『忘れないでほしい。君はひとりぼっちじゃない』。このセリフは鳥肌ものです。よくこんなセリフが言えるなぁと感心してしまいました。
余談ですが、ちょびっとだけ『容疑者x』の話を踏まえた表現が出てきましたよね。珍しいなと思いつつ、自分が読んだ作品だったからうれしくなりました。
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