【新しい生き方】嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え/岸見 一郎、古賀 史健 他
概要
心理学者アドラーの教えを、対話形式で分かりやすく書いた本です。「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とする斬新な心理学です。
おすすめポイント
現在の人生になんとなく不満を持っている方にはすごく響く内容だと思います。まったく新しい考え方を知ることができました。何度も何度も読み返したいと思います。
感想
テーマはどう生きるか、幸せとは何か、など哲学チックな内容です。アドラーが提唱する生き方は、今まで当たり前だと思っていた生き方を真っ向から覆すほど、僕の価値観とは異なるものでした。多くの人がそう感じると思います。
堅苦しく聞いたところで到底理解できない考え方なのですが、この本では対話形式を採ることで分かりやすく伝えようとしてくれます。対話中の言葉もすごく練られた明快な文章で、とても読みやすいです。
まだすべてを完全に飲み込んだわけではありませんが、この生き方を実践できたら人生がすごく楽しくなる気がします。目からうろこの連続でした。
対話形式を採っていて、図によるまとめなどが一切ありません。自分のメモも兼ねてキーワードを適当に書きだします。これを見て内容がちょっとでも気になったら読むべきです。ほんとにおススメです。
・目的論(⇔原因論)トラウマの否定
・ライフスタイル
・劣等感 ⇔ 劣等コンプレックス、優越コンプレックス 不幸自慢
・優越性の追求 同じ平らな地平、同じではないけれど対等
・人々は敵ではなく仲間
・怒りは道具
・人生のタスク 「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」
・行動面の目標 (自立すること)(社会と調和して暮らせること)
・心理面の目標 (私には能力がある、という意識)(人々は私の仲間である、という意識)
・人生の嘘 人生のタスクを回避しようとすること
・使用の心理(⇔所有の心理)なにが与えられているかではなく、与えられているものをどう使うか
・承認欲求などない 他者の人生ではなく、自分の人生を生きる
・課題の分離 自分の課題と他者の課題
他社の課題に介入する=自己中心的
・見返りに縛られない
・自由とは他者から嫌われることである
・共同体感覚 他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること 所属感
・自己への執着を他者への関心へ
・横の関係(勇気づけ) ⇔ 縦の関係(ほめる=背後にあるのは操作)
・自己受容(肯定的な諦め)-他者信頼(条件をつけない)-他者貢献(私の価値を実感するためになされる=貢献感)
・普通であることの勇気
・人生とは連続する刹那 われわれは「いま、ここ」にしか生きられない 「いま、ここ」に強烈なスポットライト
・導きの星 = 他者貢献