【書評】植物図鑑/有川浩
概要
2010年の本屋大賞8位に輝いた作品。有川浩さんの恋愛小説です。
オススメポイント
とにかく甘い。甘々の恋愛モノです。僕が読んだ有川さんの本の中ではダントツです。悶ます。
感想
ただただ恋愛をべたべたと書いているわけではないです。普段はあまり意識されないものを入念に調べてスポットを当てる。有川さんのすごいところです。今回は雑草が主役。「雑草という名の草はない。すべての草には名前があります」昭和天皇のお言葉。学問上はそうかもしれないけどさぁ・・・。と思ってしまいますが、この作品を読めばこの言葉の意味が分かりますね。
春に読むのがおすすめです。ちょっとした道端の空き地なんかに目がいってしまいます。お散歩するのが楽しくなります。
最後の樹の回想シーンではほろっときてしまったなぁ。地下鉄の中で涙が垂れるところでした。あぶないあぶない。
植物図鑑というタイトルも最後の方で意味が分かります。この本自体が雑草の植物図鑑みたいなものですけどね。文庫版にはいろいろと付録がついていて面白いですよ。
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