【始動する究極の一手】岳飛伝 九 曉角の章/北方謙三
概要
水滸伝、楊令伝に続く北方謙三の北方水滸伝第3部。その9巻です。
感想
ついに戦が始まりました。戦の間はめまぐるしくいろんな出来事が起こりますね。梁山泊、金国、南宋の動きに加えて、南の岳飛やシンヨウも動いています。物語の密度が一気に高くなった気がします。
梁山泊が進めてきた気の遠くなるような作戦も明らかになりました。果たしてどれほどの効果が出るのか注目ですね。先が気になります。
以下、話を忘れないためのメモ。
- 小梁山で始めて処断を要する事態になる。リュウゴウの手で行われる。シンヨウいわく、リュウゴウには危ういところがある。
- 小梁山を高山地域の戦闘員が襲撃。シンヨウはバガン軍に徹底的な報復を成す。
- 韓世忠が沙門島を襲撃。ソンジショウが死ぬ。
- 沙門島が襲われたことに応じて、史進が臨安府を襲撃。リュウコウセイを一騎打ちで倒す。
- チョウサクが南宋水軍とぶつかる。韓世忠は不在の戦い。梁山泊側が一応の勝利。
- 米の買い付けをする王清。同じく米を探しているサイヒョウに出会う。
- シンヨウが高山地域の傭兵を60人雇う
- ダランが病に倒れる。部下のセキリツとロイツの不仲が明らかに。ショウケンザイがロイツに捕縛される。
- ダランが倒れたことによりウジュは休戦を余儀なくされる。
- 秦檜が長江を視察する。
- ダラン死亡。金国の複数の街で徴発が行われている様子。アラが燕京に戻り、丞相を務める。
- 風玄とコウシンによって囚われのショウケンザイが救われる。センガイが考えた、麦を買い占める作戦が明らかになる。
岳飛伝シリーズ
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